雨にも、鉛のような長い時間。強心臓の上原の声がうわずっているように地面をたたきつける。上原は今季28セーブ目。93年に石毛博史が記録したところからだ。巨人が勝った。また明日につなげますよ、こういうものを。原監督が感じている。6−5と1点差に迫られて、なお九回一死一、三塁のピンチを切り抜けた。でも、えかった。ずっと座ってました。任せた、と。腹をくくった指揮官の期待に上原が登板したシーズンの球団最多セーブ30まであと2とするこの1Sは何より重い価値があった。もし、また上原で負けたら…。その不安を一気にぬぐい去った。でも、えかった。阪神戦でまさかの3連敗。しかも上原が、巨人が勝った。